7つの習慣 × タスクの分類 × 像と像使いの話 × 子どもの発達段階に応じた理解
7つの習慣 × タスクの分類 × 像と像使いの話 × 子どもの発達段階に応じた理解

7つの習慣 × タスクの分類 × 像と像使いの話 × 子どもの発達段階に応じた理解

最近は、生活習慣=学力やコミュニケーション能力=生きる力っていう感じで、生活習慣の重要性について考えることが多いです。そこで、今までの知識を改めて確認して、掛け合わせてアウトプットをしようかと思います。備忘録的な感じになります。

7つの習慣では、第3の習慣で優先順位を決めることが述べられています。特に有名なのが、タスクを4つに分類するものです。

  1. 緊急かつ重要: 危機的な状況や締め切り。
  2. 重要だが緊急ではない: 長期的な目標の計画や関係構築。
  3. 緊急だが重要ではない: 他人の緊急事態、多くの中断要因。
  4. 緊急でも重要でもない: 些細なことや時間の浪費。

このうち、2つ目の「重要だが緊急ではない」ことに時間を使うことの大切さが述べられています。これを、子どもに伝えるためには、”講義”や”解説”をすることも1つなのですが、それではラーニングピラミッド的には5%の保持率となってしまいます。

  1. 講義(5%の保持率): 伝統的な講義や口頭での説明。
  2. 読書(10%の保持率): 書籍や教材の読み通し。
  3. 視聴覚教材(20%の保持率): ビデオやプレゼンテーションの使用。
  4. デモンストレーション(30%の保持率): 実演や示範を見る学習方法。
  5. グループディスカッション(50%の保持率): ピアとの議論や意見交換。
  6. 実践(75%の保持率): 実際に手を動かして学ぶこと。
  7. 教えることによる学習(90%の保持率): 他の人に知識を教えることによって学習

せっかくなので、生徒には体験してもらいたいところです。子どもたちの日常生活や関心事に関連付けて、実生活に役立てようとする意欲を育てるために、タスク分類ゲームをやってもらいます。子どもが1日のなかでやりそうなタスク例を30個用意しました。

  1. 宿題をする
  2. 友達からの連絡に返信する
  3. 学校の宿題や課題に取り組む
  4. SNSをチェックする
  5. 学校のテストの勉強をする
  6. テレビを見る
  7. 明日の学校の用意をする
  8. ビデオゲームをする
  9. 家族との時間を過ごす
  10. 部屋の掃除をする
  11. 趣味の活動をする(絵を描く、楽器を弾くなど)
  12. 他人に感謝する
  13. 夕食の準備を手伝う
  14. ペットの世話をする
  15. 音楽を聴く
  16. 本を読む
  17. 部活動やクラブ活動に参加する
  18. 寝る
  19. 家事をする
  20. ごはんを作る
  21. 瞑想やマインドフルネスをする
  22. 買い物をする
  23. ボランティア活動をする
  24. 貯金をする
  25. 日記を書く
  26. インターネットサーフィンをする
  27. 食事する
  28. ニュースを見る
  29. 将来(学校の勉強以外)のための勉強をする
  30. 自発的に運動をする

以上のタスクを4つに分類させ、さらにオリジナルのタスクをどんどん記入させていきます。また、グループで、何がどの領域に入るかを話し合わせることによって、自分とは異なる考え方に触れる機会を作ります。例えば、日記を書くというタスクは、ある人にとっては重要かつ緊急ではないタスクかもしれませんが、ある人にとっては重要でも緊急でもないタスクになりえます。それは、日記を書くという行為のメリットを理解しているかどうか、メリットが自分にとってのメリットになるのかどうかといった点を話し合いの中で深めることができます。瞑想や貯金、自発的な運動も同様です。教えるよりも、話し合いの中で議論する方が子どもの中に残っていきます。

タスクの分類ができたら、第二領域(緊急だが重要ではないこと)に時間をかけることの大切さと、実際に時間をかけることができているかを尋ねます。ここで、1つの例を紹介します。

「あなたは部屋の掃除をしていました。そこに、友達からの連絡がメッセージで届いたようです。あなたならどうしますか。」

これは、前者が「重要だが緊急ではないこと」後者が「緊急だが重要ではないこと」であればなんでも良いです。個別に例を示してあげてもいいかもしれません。この例から、人は必ずしも重要なことを優先することができないということに気づかせます。そして、以下の質問を問いかけます。

「では、なぜ人は重要なことを優先すべきとわかっていて、優先できないことがあるのでしょう」

他にも多くの例を示します。こんなことはないだろうか。

  1. 友達との小さな喧嘩や誤解で怒りを感じ、反射的に怒ってしまう。相手を攻めてしまったり落ち込んだりする。
  2. 勉強するべきときに、ビデオゲームやスマホを使ってしまう。
  3. 友達に誘われて、本当はしたくないこと(例えば危険な行動)をしてしまう。
  4. 健康的に食べるべきだと知っていても、ファストフードやお菓子に手を出してしまう。
  5. 宿題や学習を後回しにし、締め切り間際になって急いでやる。
  6. 親や先生からの批判やアドバイスに対して、守りに入ったり反発したりする。
  7. テストや試験の前に心配しすぎて、集中できなくなる。
  8. 勉強や他の重要な活動に集中すべきにもかかわらず、SNSをチェックし続ける。

なぜ、こんなことが起こってしまうのか。ここで、像と像使いの話をします。


「人間は像に乗っているようなもの」

  • : この比喩における「象」は、人間の感情や直観、無意識的な心の動きを象徴しています。象は大きく、力強い存在で、しばしば自分の意志に従って行動します。また、怠け者で、気まぐれで、短期的な報酬に目を奪われてしまいますが、歩くためには像の力が必要です。
  • 象使い: 一方で「象使い」は、理性や意識的な思考を表しています。長期的に考え、計画を練り、先を見据える一方で、ものごとを分析しすぎたり、考えたりして空回りする傾向にあります。

比喩の意義:

この比喩は、人間の行動や決断が感情や直観に大きく左右されることを示しています。理性だけではなく、感情や直観も我々の行動に影響を与える重要な役割を持っているということです。象使い(理性)は象(感情)を理解し、適切に導くことが重要であり、感情と理性のバランスが自己管理や意思決定において不可欠です。


これを中学生向けにすると以下のようになります。

想像してみてください。あなたは大きな象の上に乗っています。この象はとても強く、感じやすい動物です。象はあなたの感情や直感を象徴しています。ときには、急に喜んだり、悲しくなったり、怒ったりすることがありますよね。それがまさに象のようなものです。

そして、あなたは象の上に乗っている人、つまり「象使い」です。象使いはあなたの理性や論理的な考えを代表しています。学校で勉強するときや、問題を解決するときに使う頭の部分です。

でも、この象はとても大きくて、時には自分の意志で動きます。つまり、感情や直感が強いと、理性や論理的な考えを持っていても、それに逆らって行動することがあります。たとえば、宿題をしなきゃいけないのに、ゲームをしたくなる時、それは「象」が「もっと遊びたい!」と感じているからです。

だから、良い「象使い」になるには、象の気持ちを理解して、うまくコントロールする方法を学ぶ必要があります。例えば、宿題を先に終わらせてからゲームをするとか、感情が高ぶった時は深呼吸をして落ち着くとか、そういう方法です。

要するに、私たちの心は「感情の象」と「理性の象使い」が一緒にいて、どちらも大切です。うまくバランスをとって、二人が仲良く協力することが大切なんです。


そして、脳の発達段階を踏まえます。

1. 幼いころ(0-5歳): 「象」が学ぶ時

  • この時、脳の中の「象」(感情)がいろんなことを学びます。例えば、喜んだり悲しんだりする感情です。
  • この頃は、「象使い」(理性)がまだ小さくて、感情がすぐに表に出ます。
  • 少しずつ、感情の調節を学び始めます。
  • 「象」(感情)はより複雑な感情表現を学び、象使い(理性)の発達が始まります。
  • 子どもたちは自分の感情を理解し、簡単な理由をつけて行動することを学びます。

2. 小学生(6-12歳): 「象使い」が成長する時

  • 学校で勉強するうちに、「象使い」(理性)が大きくなります。論理的に考えたり、物事の理由を理解したりします。
  • この時期に、「象」(感情)と「象使い」(理性)が一緒に働き始めます。感情を少しコントロールできるようになります。

3. 中学生(13-15歳): 「象」と「象使い」が協力する時

  • 中学生になると、「象」(感情)と「象使い」(理性)がもっと協力し始めます。
  • 感情が強くなることもありますが、理性でそれをうまく管理する方法を学びます。
  • 例えば、怒りを感じても、落ち着いて考えることができるようになります。

4. 高校生以降(16歳以上): しっかりと協力する「象」と「象使い」

  • 高校生になると、感情(象)と理性(象使い)がうまくバランスを取れるようになります。
  • 複雑な問題に直面しても、感情をコントロールしながら理性的に解決策を考えられるようになります。

このようにして、像使いを育てていくことが大切なんですね。しかし、大人ですら、像使いが疲れているようなときは圧倒的に像の方が強いわけですから、理性的な判断ができず、いつまでもだらだらとスマホをいじったり、やらなきゃいけない仕事を後回しにしてしまいます。人は、現在から遠くにあることを継続することが苦手なんですね。そもそも、脳がそのようにはできていません。原始時代、目の前の食料を狩猟するっていうときに、10年後の食事の心配なんてしていられませんから。数年後先のことを心配するという像使いが発達してきたのは人間の歴史の中ではここ最近の話のようです。では、どうすればいいかというと、以下のようにまとめられます。(スイッチから)

1.像使いに方向を教える

  →上手くいっている人のまねをする、できるだけ具体的で詳細な行動を考える、目的地を示す

2.像にやる気を与える

  →感情を芽生えさせる、スモールステップにする(像が怖がらないくらい)

3.道筋を定める

  →環境を整える、習慣にする、仲間を集める

こんな感じで、最後には、どうすれば第二領域に時間をかけられるようになるかを自分で考えさせて発表します。


AI版

生活習慣と学力:子どもたちに「生きる力」を育むための実践的アプローチ

近年、生活習慣が学力やコミュニケーション能力に及ぼす影響が注目されています。この記事では、子どもたちにこれらの重要なスキルを育てる方法に焦点を当て、具体的な実践例を交えて解説します。

7つの習慣:時間管理の重要性

スティーブン・コヴィーの「7つの習慣」は、効果的な時間管理と自己成長のための枠組みを提供します。特に第3の習慣「優先順位をつける」は、以下の4つのカテゴリにタスクを分類します:

  1. 緊急かつ重要:危機的な状況や締め切りなど。
  2. 重要だが緊急ではない:長期的な目標の計画や人間関係の構築。
  3. 緊急だが重要ではない:他人の緊急事態や中断要因。
  4. 緊急でも重要でもない:些細なことや時間の浪費。

特に「重要だが緊急ではない」タスクに時間を割くことの重要性が強調されています。

学習方法と保持率

効果的な学習のためには、単に情報を伝えるだけでなく、体験に基づいた学習が重要です。ラーニングピラミッドによれば、以下の方法が異なる保持率を示します:

  • 講義:5%
  • 読書:10%
  • 視聴覚教材:20%
  • デモンストレーション:30%
  • グループディスカッション:50%
  • 実践:75%
  • 教えることによる学習:90%

これを踏まえ、子どもたちには、タスク分類ゲームを通じて実際に体験してもらいます。たとえば、「宿題をする」「友達からの連絡に返信する」「SNSをチェックする」などの日常的なタスクを分類させます。このプロセスは、異なる考え方に触れる機会を提供し、より深い学びへと導きます。

象と象使い:感情と理性のバランス

人間の心は「感情の象」と「理性の象使い」のようなものです。象は感情や直観を、象使いは理性や意識的な思考を象徴します。この比喩を用いて、子どもたちに感情と理性のバランスの重要性を教えます。

脳の発達段階と自己調節の学習

子どもたちの年齢に応じた脳の発達を理解することは、適切な教育方法を選択する上で重要です。例えば、幼少期は感情の発達が中心であり、小学生時代には理性が成長し始め、中学生になると感情と理性が協力し始めます。

実践的な応用:第二領域に時間をかける

タスクの分類が終わったら、「重要だが緊急ではないこと」に時間をかけることの重要性を再確認します。実際のシナリオを用いて、子どもたちにどのように優先順位をつけ、自分の行動を調節するかを考えさせます。

結論

生活習慣、特に時間管理と自己調節のスキルは、子どもたちの全体的な学力とコミュニケーション能力の向上に不可欠です。実践的なアプローチを通じて、これらのスキルを育むことは、彼らが成功するための重要な基盤を築くことにつながります。


英語版

Life Habits and Academic Skills: Practical Approaches to Nurturing ‘Life Skills’ in Children

In recent years, the impact of life habits on academic abilities and communication skills has garnered attention. This article focuses on methods to cultivate these vital skills in children, incorporating practical examples for a comprehensive understanding.

The 7 Habits: The Importance of Time Management

Stephen Covey’s “The 7 Habits” offers a framework for effective time management and personal growth. Particularly notable is the third habit, “Prioritize,” which categorizes tasks into four types:

  1. Urgent and Important: Crises or deadlines.
  2. Important but Not Urgent: Planning for long-term goals or building relationships.
  3. Urgent but Not Important: Emergencies of others, many interruptions.
  4. Neither Urgent nor Important: Trivial matters or time wasters.

The emphasis is on the importance of dedicating time to tasks that are “important but not urgent.”

Learning Methods and Retention Rates

For effective learning, experiential learning is crucial beyond just imparting information. According to the Learning Pyramid, different methods yield varying retention rates:

  • Lectures: 5%
  • Reading: 10%
  • Audio-Visual: 20%
  • Demonstration: 30%
  • Group Discussions: 50%
  • Practice: 75%
  • Teaching Others: 90%

With this in mind, children are encouraged to engage in task categorization games to gain hands-on experience. For example, they categorize everyday tasks such as “doing homework,” “replying to a friend’s message,” or “checking social media.” This process provides exposure to different perspectives, leading to deeper learning.

The Elephant and the Rider: Balancing Emotions and Reason

The human mind can be likened to an ‘elephant’ (emotions and intuition) and its ‘rider’ (reason and conscious thought). This analogy is used to teach children the importance of balancing emotions and reason.

Brain Development Stages and Learning Self-Regulation

Understanding the stages of brain development in children is crucial for selecting appropriate educational methods. For instance, early childhood focuses on emotional development, elementary years see the growth of reason, and during adolescence, emotions and reason start to work together.

Practical Application: Focusing Time on the Second Quadrant

Once task categorization is complete, the importance of spending time on “important but not urgent” tasks is reiterated. Real-life scenarios are used to prompt children to think about how they prioritize and regulate their actions.

Conclusion

Life habits, especially skills in time management and self-regulation, are essential for enhancing children’s overall academic and communication abilities. Cultivating these skills through practical approaches lays a crucial foundation for their success.

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